近視の矯正に最近注目されているのがICLと呼ばれる矯正治療の手術です。名古屋にはたくさんの眼科がありますが、ICLの設備や医師がしっかりしている場所は限られています。
しかも、術前、術後の検診では何度も通う必要があるため、通いやすさも踏まえることが大事です。
そこで、名古屋でおすすめなICLの眼科・クリニック9選とメリット・デメリットや選び方について紹介します。
ICLとは?どんな治療なの?
ICLとは、眼の中にコンタクトレンズを入れて、裸眼と同じようにクリアな視界と視力を手に入れる、近視の矯正治療法です。
ちなみに、ICLは“Implantable Contact Lens”の略で「インプランタブル・コンタクトレンズ」と呼びます。レーシック手術などの代替となる手法としても近年注目されているのです。
ICLのメリット
ICLのメリットは、レンズを挿入して視力をコントロールする方法です。つまり、一度手術しても、レンズを摘出・交換することで、元の状態に戻したり、別のレンズに交換して自分にあったものにしたりできます。
レーシック手術では、一度処置を施すと削るため、もとに戻りません。しかも年数が経つと近視に戻ることがあります。ICLにはそうしたリスクがありません。
何より、コンタクトレンズを目に出し入れをする必要がないことが大きなメリットです。ゴロゴロとした感じもなく、ドライアイを抑えて、自然な形でレンズを借りて視力を回復できるのです。
ICLのデメリット
ICLのデメリットは、治療費用の高さです。健康保険が適用されないため、自由診療として自費で手術費用の負担が生じます。
手術だけでも50万円前後を支払う必要があります。それだけでなく、検査費用も上乗せされます。
また、適応検査から自分にあったレンズの在庫がないと手術ができないため、レンズの確保までに時間がかかることがあるのです。
さらに、網膜像の変化がレーシック手術より大きいため、術後に複視などが生じる可能性があります。
参照:屈折矯正手術
ICLを受ける眼科・クリニックの選び方
ICLはメリットの多い手術ですが、病院や執刀医によって手術・術後の安全性やリスクなどが違ってきます。そこで、適切な眼科・クリニックの選び方について紹介します。
専門医(認定医)が在籍するか
まず、ICLのために受診する眼科・クリニックに専門医(認定医)がいるかどうかです。専門医というのは屈折矯正を専門とした医師のことです。
眼科医にはさまざまな専門があり、どこでもICLの専門医がいるわけではありません。そのため、専門医がいることを1つの基準として、病院情報をチェックするのです。
名古屋をはじめ愛知県のICL認定医が在籍するクリニックはこちらで確認できます。
実績はあるか
病院や医師を信頼してICLの治療・手術を受けるには、実績を判断材料にすることも必要です。
特に治療成績として手術の事例や具体的な治療実績をホームページに載せているケースもあります。
総合病院だとなかなか実績は掲載されていませんが、ICLを専門にしているケースでは実績がわかりやすく載っていることも多いでしょう。安全確認の意味も含めてチェックします。
アフターフォローはどうか
ICLは視力矯正治療としては優れていますが、術後に合併症や感染症を発症するケースも稀にあります。
そのため、アフターフォローのしっかりしている病院を選ぶことも大事です。保証してくれる治療内容や期間などを確認しておきましょう。
口コミ評判はチェックしたい
ICLを受ける眼科・クリニックの選び方として病院の情報だけでなく、口コミ評判もチェックしておくのが大事です。
病院側は、よいところはアピールしますが、都合の悪いことや反対意見は掲載していないこともあるためです。
そして、口コミ評判は2つのポイントを軸に見ておきます。1つは治療内容や手術、アフターケアについてです。
もう1つは、患者に対しての態度や丁寧さなどです。患者の声を聞いて優れた治療を施せる病院が優良といえるでしょう。
通いやすさ
ICLは、手術を受けるまでに少し時間がかかり、検査や診察などで通うことになります。できるだけアクセスがよい通いやすい眼科・クリニックを選ぶのです。
場所によっては通いやすくないという人もいて、車や電車など都合も変わってくるため、場所とアクセス状況のチェックは事前に済ましておきましょう。
名古屋のICLおすすめ眼科・クリニック9選!
さっそく、名古屋のICLおすすめ眼科・クリニックを挙げていきましょう。
品川近視クリニック
最新の設備と実績で日本最大級の屈折矯正ができる眼科・クリニックが「品川近視クリニック」です。
レーシックを中心としていますが、ICLの手術も実施しています。3年連続でSTAAR SURGICAL社から「ICL国内最多症例数」を受賞するほどです。
手術は点眼麻薬に角膜切開から房型レンズを置く方法です。また、眼内永久コンタクトレンズのフェイキックIOLもアルチザンレンズを使用して実施します。
日数は両眼を1日で可能です。術後の定期検診は翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後となっており、3年間の保障です。
料金は46万円からとなっており、24回以上の分割払いも用意しています。
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費用(両眼):
46~53.7万円
※乱視ありの場合上記にプラス10万円が必要
住所:愛知県名古屋市中村区名駅5-7-30 名駅東ビル3F
アクセス:名古屋駅から徒歩7分、国際センター駅から徒歩1分
診療時間:10:00~20:00
名古屋アイクリニック
19年間に3,000眼以上の手術実績がある眼科・クリニックが「名古屋アイクリニック」です。完全予約制の体制を取っており、機器も最新の設備です。
早くて1ヶ月半(基本2~4ヶ月)の手術期間としています。カウンセリングや説明では優しく対応してくれるなど人気の病院である理由も垣間見えます。
予約する場合、術前検査はWEB予約できないことには注意が必要です。
手術は、点眼液による麻酔で20分程度、その後2時間クールダウンです。術後検診が翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後にあり、しっかりとアフターフォローしてくれるでしょう。
料金は乱視の有無で15万円ほど違いがありますが、乱視がないなら77万円です。
費用(両眼):
乱視なし…770,000円
乱視あり…825,000円
住所:愛知県名古屋市熱田区波寄町24-14 COLLECT MARK金山 2階
アクセス:名古屋駅から徒歩約10分
診療時間:平日 9:00~12:00 14:00~17:00(木曜日午後 13:00~16:00)、土曜日 8:30~14:00
公式HP:名古屋アイクリニック
中京眼科
4万件もの白内障手術の実績に加えて、技術指導のできる数少ないICLのエキスパートインストラクターが2名もいる眼科・クリニックが「中京眼科」です。入念な検査と丁寧親切な対応が評判といえます。
手術は検査後に約1?2ヶ月程度でレンズの取り寄せをして、洗眼・点眼麻酔をして切開・挿入でレンズの位置調整、点眼による瞳孔の縮小をする内容です。
料金は検査に3.3万円、乱視の有無で料金は異なり、80万円前後を目安に考えましょう。
費用:
術前検査…33,000円
乱視なし…781,000円(片眼429,000円)
乱視あり…825,000円(片眼451,000円)
住所:愛知県名古屋市熱田区三本松町12-22
アクセス:神宮前駅から徒歩1分
診療時間:9:00~12:00、15:00~19:00
公式HP:中京眼科
眼科杉田病院
4室もの手術室に熟練の医師を強みとしている眼科・クリニックが「眼科杉田病院」です。
ICLの手術として、点眼麻酔に切開の後、レンズを入れて片眼約15分ほどで行います。片眼ずつの手術で間に約1週間の期間をはさみます。
費用は約34~36万円で、乱視の有無で上下する料金体系です。待ち時間は少し長めですが、丁寧な診察と対応が特徴的で駐車場もあります。
費用:
術前検査…30,000円
乱視なし…片眼341,000円
乱視あり…片眼363,000円
住所:愛知県名古屋市中区栄五丁目1-30
アクセス:矢場町駅から徒歩3分
診療時間:予約のない方 8:00~正午、予約のある方 8:00~15:00(土曜日は13:00まで)、17:00~18:30
公式HP:眼科杉田病院
ばん眼科
専門の検査室や機材の整った眼科・クリニックが「ばん眼科」です。ICLでは北名古屋眼科と連携する治療体制を構築しており、安心して手術を受けられます。
丁寧な診察と説明なども魅力です。手術時間は10分~20分ほどで特殊な器具(インジェクター)を使ったレンズを入れるシンプルな手術を実施します。
角膜切開後に後側にレンズを入れる流れです。虹彩には固定しないので、両眼の手術を当日中に行えます。
料金は乱視かどうかで違いがあり、50~60万円と術前検査も費用に含む点はよいでしょう。
ちなみに、定期検診が翌日、1週間後、1カ月後、3カ月後、6カ月後、1年後で術後経過を確認です。
費用(両眼):
術前検査…10,000円(手術受けられる場合は手術費用に含まれます)
乱視なし…500,000円
乱視あり…600,000円
住所:愛知県名古屋市西区二方町40番地 mozoワンダーシティ4F
アクセス:上小田井駅から徒歩約5分
診療時間:10:00~12:30、2:30~6:30
公式HP:ばん眼科
おぐりクリニック
先進医療認定施設に認定されて白内障の手術も多く実施する眼科・クリニックが「おぐりクリニック」です。
治療は、事前検査と手術で検査結果から最適なものを選びます。両眼で30分ほどの手術時間です。
定期検診による術後検診で合併症の早期発見やアフターフォローをしています。使われるレンズは、「ICL(Implantable Collamer Lens)」と「IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)」で安全性が高いのです。
料金は乱視の有無で異なり、44~55万円で屈折度数-5.0(D)では16万円が別途必要です。
費用(両眼):
乱視なし…440,000円
乱視あり…540,000円
※屈折度数-5.0(D)の場合、上記にプラス16万円が必要
住所:愛知県名古屋市中区錦3丁目16-27 栄パークサイドプレイス4F
アクセス:栄駅から徒歩約1分
診療時間:平日 10:00~12:30、土日 10:00~12:30、14:00~16:00
公式HP:おぐりクリニック
茶屋ヶ坂眼科クリニック
最新眼科医療を導入し、医師2名が運営する眼科・クリニックが「茶屋ヶ坂眼科クリニック」です。
白内障手術では年間400例ほどあり、4人の先生を招いて手術を実施する信頼と安全性があります。
ICLでは検査と手術があり、レンズが届くのが2~6週間です。両眼で30分ほどの手術となっており、目薬の麻酔薬に角膜切開でレンズを挿入し固定、洗浄後に切開創を基本とします。
料金は78~88万円で検査が3万円です。医師もですが特に看護師の対応が優れており、口コミ評判がよいでしょう。
費用(両眼):
術前検査…30,000円
乱視なし…780,000円
乱視あり…880,000円
住所:名古屋市千種区茶屋が坂2-5-2 AMSビル
アクセス:駅から徒歩分
診療時間:9:00~12:00、15:00~18:00
公式HP:茶屋ヶ坂眼科クリニック
いりなか眼科クリニック
しっかりした医療技術を確立し、総合的な眼科・クリニックとして治療するのが「いりなか眼科クリニック」です。
眼内コンタクトレンズではフェイキックIOLをしており、安全な手術を実施することをモットーに運営しています。
矯正治療の手術として、目薬で瞳孔を広げ、その後点眼麻酔をし、開けた穴から虹彩内側にレンズを挿入、穴を縫合して完了します。
日帰り手術で費用は48~53万円、検査が6,600円です。特に目薬の質がよく、丁寧でわかりやすいところも人気があります。
費用(フェイキックIOL):
術前検査…6,600円
乱視なし…480,000円~(片眼240,000円~)
乱視あり…530,000円~(片眼265,000円~)
住所:名古屋市昭和区隼人町7-10
アクセス:いりなか駅徒歩すぐ
診療時間:9:00~12:00、12:00~15:00(手術・往診)、15:00~18:30
公式HP:いりなか眼科クリニック
富田眼科クリニック
専門医の存在と徹底したきれいな手術環境を有する眼科・クリニックが「富田眼科クリニック」です。
NASAクラスの高い基準で手術室にバイオクリーナーを設置しており、ICLで不安な感染症や合併症のリスクを最小限にしています。
手術では、検査後にレンズを取り寄せて点眼麻酔、角膜切開の後にレンズを挿入し、虹彩と水晶体間で安定させる方法を取ります。
料金は、両眼で82~92万円で乱視の有無でも10万円近く変わります。ちなみに、術前検査は3万円です。
アクセスは駐車場もあり車での来院も便利で、院内は人気のために少し時間がかかることに気をつけるくらいです。
費用(両眼):
術前検査…30,000円
乱視なし…824,500円
乱視あり…927,500円
住所:愛知県名古屋市中川区春田3-9
アクセス:戸田駅から徒歩5分
診療時間:9:00~12:00、3:30~6:00、木曜日全日手術
公式HP:富田眼科クリニック
ICLを受けるまでの流れ
ここでは、ICLの手順として、検査から術後についてまでのフローを解説します。
適応検査(事前検査)を受ける
まず、手術前には時間をかけて適応検査を行います。そこで最初に視力や屈折など複数の項目を検査するのです。
そもそも患者が手術を受けられるのか、いまの症状に最適な治療法は何かなどを見極めるためにも不可欠です。
また、レンズの度数決めや近視・乱視の度合いなども計測します。眼科・クリニックにもよりますが、検査の種類は10種類を超え、全体で2時間程度が目安となります。
カウンセリングや詳しい説明を受ける
ICLにはメリット・デメリットやリスク、術前・術後に気をつけたいことなどがあり、詳しい説明を受けてから手術を受けることが必要です。
そのため、どの眼科・クリニックでも入念なカウンセリングが行われる傾向にあります。
術前検査
手術前に、医師が適応検査(事前検査)からだけでなく、手術の適切な判断をするために眼の状態を調べるために行われる検査です。問題がなければ、目薬の説明や譲渡を行い、手術を始めます。
手術
手術の開始には、瞳孔を広げる目薬を使い、それから麻酔も点眼薬を用いて実施します。代わりに、笑気麻酔を利用するケースも一部の病院ではあるのです。
レンズを入れる前に切開をして、虹彩と水晶体の間に調整したレンズを固定して安定させます。
レンズそのものは折りたたんであって、中で広がるような設計です。乱視の場合は、乱視軸にあわせて設置します。
定着したら縫い合わせます。後は、クールダウンの時間を1~2時間おいて、その日のうちに自宅に帰れるでしょう。
術後の検診を定期的に受ける
術後の状態確認として視力の確認や感染症などの問題がないかをチェックするのが定期検診によるアフターフォローです。病院が決めた間隔で翌日から1年後までを基本に来院します。
まとめ
今回は、名古屋でおすすめなICLの矯正治療ができる眼科・クリニックについての比較やメリット・デメリット、選び方についても取り上げました。
ICLは眼科の最新医療として安全性の高い手術を受けられますが、健康保険のきかない自由診療による費用の高さがデメリットとなり、適切な医師のいる病院を選ぶ必要があります。
上記の手術内容や料金、口コミなどを参考に通う眼科・クリニックを検討しましょう。