名古屋にも多数存在するパワースポットですが、実際に足を運んだことのある神社やお寺、城はそのほんの一部。
しかし、いざ行くとなると、どんな神社やお寺、お城なのか知っておきたいところです。事前リサーチの意味も含めて「これだけ知っておけば間違いなし」という情報を網羅しました。
この記事では、名古屋のパワースポット最強としておすすめ16選として神社編と5選としてお寺やお城編について、特徴や歴史、ご利益などについてじっくり紹介します。
名古屋のパワースポットおすすめ16選(神社編)
熱田神宮
三種の神器である草薙神剣が祀られている愛知県最大の神社です。そして伊勢神宮に次ぐ格式高く、歴史が深い神宮でもあります。また、織田信長が桶狭間の合戦に行く途中で戦勝祈願をしたことでも有名です。
御利益は、五穀豊穣、学問成就、商売繁盛、商売繁盛・家内安全・漁業豊漁です。
特に1月5日の「初えびす」ではお札や縁起物の福熊手(ふくくまで)・福箕(ふくみ)の授与が有名で、商売繁盛を願う参拝者で賑わいます。
歴史を感じさせる、荘厳で緊張感のある雰囲気があり、広大な敷地で美しい景色が広がっています。立地は名古屋駅や名鉄神宮前駅からも近く気軽に足を運べるでしょう。
主なご利益:国土安泰、五穀豊穣、諸願成就
住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
アクセス:「神宮前」駅から徒歩3分
公式HP:熱田神宮
豊國神社
豊臣秀吉公の生誕地の荒廃を嘆いた時の県令国定廉平氏の発令により明治18年、地元の有志らによって創建されました。高さ24mの「中村の大鳥居」は建設当時日本一を誇りました。5月の中旬に行われる太閤祭りは多くの見物人で賑わいます。
御利益は、出世、開運、茶道、建設、良縁・縁結びです。特に出世運では、平民からの天下人に昇り詰めた出世人である豊臣秀吉を祀っています。
中村公園のなかに境内があり、神社自体は小さめですが綺麗で、とても静かな雰囲気です。立地では地下鉄東山線「中村公園」駅の近くにあります。
主なご利益:立身出世、縁結び
住所:愛知県名古屋市中村区中村町木下屋敷
アクセス:「中村公園」駅から徒歩約10分
公式HP:豊國神社
洲崎神社
洲崎神社は、別名「広井天王」や「牛頭天王」とも呼ばれ、平安時代初期(859-877年)に建立された歴史のある神社になります。
江戸時代初期(1615年)に名古屋城ができる前までは、栄1丁目の全域が洲崎神社の敷地であったほど広大な敷地を有していました。
洲崎神社の主祭神は、白龍神社と同じくスサノオになります。その他に、スサノオの妻である『稲田姫命』とスサノオの八柱の御子神『五男三女神』という、いわばスサノオ一家を祀っている神社になります。
ご利益には、縁結び、金運、健康、学業、芸能などがあります。特にスサノオと妻・稲田姫の夫婦神が祀られていることもあり、縁結びの神様として、恋愛成就、人との縁など、色々な縁を結んでくれます。強力な縁結びのご利益がいただけると評判の神社です。
名古屋城からもすぐ近く、名古屋市美術館や大須観音もある名古屋の中心地にあります。
主なご利益:金運、健康、学業
住所:名古屋市中区栄1-31-25
アクセス:「名古屋駅」桜通口から徒歩20分
参考URL:洲崎神社
金神社(こがねじんじゃ)
金神社は、山田天満宮内にある神社になります。同じく山田天満宮内にある恋の三社めぐりで有名な御嶽神社の隣りに鎮座しています。
御祭神は、恵比須神、大国主命(大黒天)、金山彦神、岐神となっております。金神社の歴史は、江戸時代(1746年)まで遡ります。庶民の福徳円満、商売繁盛、金運招福、街道往来などを願って建立されました。
ご利益には、福徳円満、商売繁盛、金運招福などがあります。そのなかでも特に金神社は、『金』という名の通り、金運がupするご利益があります。
大黒天の持ち物であり富をもたらす象徴であるとされている打ち出の小槌をかついだ金ねずみの像も鎮座しています。また有料ですが、財布祈願もしてもらえます。
不要になった財布を納める納め所もあります。えびす様と大黒様が優しく迎えてくれる山田天満宮内の小さな神社になります。
主なご利益:福徳円満、商売繁盛、金運招福
住所:愛知県名古屋市北区山田町3-25
アクセス:「大曽根」駅から徒歩7分
公式HP:金神社(こがねじんじゃ)
高牟神社
高牟神社は、古墳時代4世紀頃の創建で、名古屋の中でも特に歴史ある神社になります。元々は、古代豪族である物部氏の武器庫として鉾(ほこ)を納める場所だったとも伝えられています。
御祭神は、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)、そして応神天皇になります。応神天皇は、八幡神として有名です。また、高皇産霊神と神皇産霊神は、別天津神・造化三神のうちの2神で、「むすび信仰」の神様になります。
しかも高牟神社の境内には、北野天神社、多賀社、高牟龍神社、厳島社、金刀比羅社、神明社、白山社、徳義稲荷社、津島社、祖霊社、秋葉社の末社などの数々が鎮座しています。
ご利益には、縁結び、復縁、長寿などがあります。特に、むすびの神様ということで、縁結びのご利益への信仰が厚く、恋の三社めぐりとして、御嶽神社、城山八幡宮と共に、恋愛に悩む多くの若者たちからの人気を集めています。
偶然なのか、さらに地名も関係しており、今でも古井ノ坂という地名がありますが、もともと高牟神社の鎮座している地の旧町名が、その昔は「古井村」それから「元古井町」であったことから、古井=恋という『コイつながり』も縁結びの信仰を集めている理由になっています。
高牟神社の湧き水は、日本名水百選にも選ばれており、この霊水を飲めば「恋が生まれる」という言い伝えもあります。また長寿の水としても信仰を集めています。
高牟神社は、歴史ある神社ですから、かなり厳格な趣があります。古代からのパワーを感じる名古屋屈指のパワースポットでしょう。
主なご利益:縁結び、復縁、長寿
住所:愛知県名古屋市千種区今池1-4-18
アクセス:地下鉄東山線「千種駅」から徒歩3分
公式HP:高牟神社
桜天神社
桜天神社は、元々、織田信秀(信長の父)が北野天満宮(京都にあり、福岡の太宰府天満宮とともに天神信仰の中心)から菅原道真公の木像を勧請(かんじょう)して、那古野城の祠に祀ったのが始まりとされています。
名古屋城築城(1610年)にあたって、万松寺が大須に移設されましたが、その後も、桜天神社だけは、同じ地に残った形です。桜天神社の桜の意味ですが、この地は、もともと桜の名所で多くの桜の木があったことから、『桜天神』と呼ばれるようになったとのことです。
ご利益には、学業、合格祈願、願掛けなどがあります。特に菅原道真公を御祭神としている為、上野天満宮、山田天満宮と共に『名古屋三大天神参り』という合格祈願の聖地になっています。
天神様のお使いとされている『なで牛』がいます。なで牛の頭をなでると頭が良くなります。また、まず自分自身の体の悪い場所をなでて、その後、なで牛の同じ場所をなでると、悪い場所が治るともいわれています。
桜天神社は、名古屋城からも近く、アクセスしやすい、ビル街の中に鎮座している小さな神社になります。
主なご利益:学業、合格祈願、願掛け
住所:愛知県名古屋市中区錦二丁目4番6号
アクセス:「丸の内」駅5番出口東から徒歩2分
公式HP:桜天神社
城山八幡宮
城山八幡宮は、織田家と関わりが深い神社です。ただ、少しばかり複雑な経緯を辿った神社になります。八幡宮自体は、戦国時代末期頃に創建されたといわれていますが、その後、色々な神社と合併合祀(企業でいうところの合併吸収)のような形をとりながら、現在の城山八幡宮になっています。
主祭神は、八幡神である『応神天皇』と応神天皇の父母にあたる『神功皇后』と『仲哀天皇』になります。合祀神には、『イザナギ』と『イザナミ』の夫婦もいます。
城山八幡宮ができるまでの変遷として、城山八幡宮は、現在の位置より300メートル程東北にあった旧田代町字楠(現・千種区春里町2丁目南端)に創建されたといわれています。その後、350年ほどの時を経た明治41年(1908年)、それまで城山にあった『白山社』が八幡宮に合祀されます。
同時に、当時、末森村にあった他の神社『浅間社』『山神社』『一ノ御前社』も同じく八幡宮に合祀されることになります。約4年後、城山一帯が八幡宮の所有地となり、城山に八幡宮が遷座します。
そうして、昭和31年(1956年)、城山に移ったこともあり、城山にある八幡宮ということで社名を現在の『城山八幡宮』へ改称したという歴史があります。
ご利益には、厄除開運、交通安全、必勝守護、家内安全、縁結び、恋愛成就などがあります。御祭神として、イザナミとイザナギの夫婦、神功皇后と仲哀天皇の夫婦がいることから、恋愛成就の神様として有名です。
「恋の三社めぐり」として、山田天満宮、高牟神社とともに恋愛成就の聖地として巡礼スポットにもなっています。恋のパワースポットとして、連理木(れんりぼく)という名の縁結びの御神木があり、神占(かみうら)ができます。
占いの方法は、善なる祈りを込めながら男性は左より、女性は右より、御神木を回ります。そして自然に足が止まったところの紙垂(シメ縄から下がっている紙)の内側で吉兆を占うという方法になります。
ひと垂れのみに吉兆印があるとのことで、1日に1度だけ行い、決して結果を口に出してはいけないとされています。是非、恋の行方を占ってみてください。
城山八幡宮は、もともと城があった場所という事で、坂をのぼった丘の上にあります。かなり広い境内で、のんびりとした散策にピッタリな神社になります。
主なご利益:縁結び、恋愛成就、厄除開運
住所:愛知県名古屋市千種区城山町2丁目88番地
アクセス:「覚王山駅」2番出口から東へ徒歩6分
公式HP:城山八幡宮
上野天満宮
上野天満宮は、平安時代中期、陰陽師で有名な安倍晴明が京を追われて当地に住んでいた頃、菅原道真公の御神霊を祀ったことが起源とされています。元々、上野天満宮は、上野村(現・鍋屋上野町)にあったのですが、江戸時代に矢田川の氾濫があった際、現在の地に移動したとされています。
ご利益には、学業成就、除災招福、安産子授け、無病息災などがあります。特に、有名なご利益はなんといっても学問の神・菅原道真公を御祭神としていること。そこから、各種試験への合格祈願になります。
山田天満宮、桜天神社と共に『名古屋三大天神参り』という合格祈願の聖地になっています。上野天満宮の境内にも、天満宮名物の『なで牛』が鎮座しています。頭をなでると賢くなり、体の悪いところを撫でるとよくなると言い伝えられています。
上野天満宮は、若い受験生が多いことや、結婚式などもとり行われていたりと、とにかく明るい神社という印象です。
主なご利益:学業成就、除災招福、安産子授け
住所:愛知県名古屋市千種区赤坂町4丁目89番地
アクセス:「砂田橋駅」から南へ徒歩10分
公式HP:上野天満宮
若宮八幡社
若宮八幡社は、遡ること1300年以上前、飛鳥時代末期である西暦700年頃に建立された神社とされています。江戸時代には尾張徳川家の氏神となり、武神の神、外敵防護、領内鎮護の神として、武将の厚い信仰を受け、名古屋総鎮守とされる格式高い神社になります。長い年月の間、これまで2度ほど社殿を焼失しております。
ご利益には、家内安全、国家安泰、縁結びなどがあります。名古屋の総鎮守ですから、名古屋全体の安泰はもちろん、最近の流行りは、5色の糸を巻きつけた見た目が可愛いお守り『幸せの糸巻』になります。
5色の糸が色々な良縁をひきつけてくれるということでしょう。また末社に神御衣神社(御衣社、みころもさん)があることから、裁縫上達にご利益があるとして多くの女性からの信仰を集めています。
若宮八幡社は、名古屋一の繁華街栄にひっそりと、しかし悠々と佇む静かな空間になっています。多くの大きな木々に囲まれたマイナスイオンたっぷりの若宮八幡宮の境内で、スッーと大きく深呼吸をすれば、ちょっと都会に疲れた時など心もカラダも癒されます。
主なご利益:家内安全、国家安泰
住所:愛知県名古屋市中区栄3-35-30
アクセス:大須観音駅から徒歩7分
公式HP:若宮八幡社
御器所八幡宮
御器所八幡宮(ごきそはちまんぐう)は、9世紀はじめ頃、熱田神宮の鬼門を鎮護するため建立されたとの言い伝えがあります。ただし、正確な創建年は不明となっています。
主祭神は、八幡大神(応神天皇)になります。応神天皇を主祭神としたのは江戸時代からで、それまでは八所大明神(はっしょだいみょうじん)が主祭神だったとのことです。
八所大明神とは、平安時代以降、疫病や天災をもたらすとして恐れられた八座の御霊神のことになります。戦時中空襲にあい、戦後再建されたものになります。
ご利益には、厄除開運、入試合格(合格必勝)、良縁縁結び、などがあります。境内には、御器所天満宮もありまして、学問の神様・菅原道真公が祀られていることから入試や合格必勝のご利益も高いようです。
また境内には、重軽石があり「軽く感じればそれで良し、重く感じたならば努力すべし」と伝えられています。縁結びの神様としては、和合の神様として知られている菊理媛命(ククリヒメノミコト)が祀られています。御祈祷を頼めば「七つまでは神の内」として七五三詣でもやってくれます。
色々な神様が祀ってありますから、どんな願い事も叶えてくれそうな神社になります。看板には必勝の神とも書かれており、何かに挑戦する時には頼もしい限りです。
主なご利益:厄除開運、入試合格、良縁縁結び
住所:愛知県名古屋市昭和区御器所4-4-24
アクセス:「鶴舞線荒畑駅」4番出口から徒歩10分
公式HP:御器所八幡宮
羊神社
延長5年(927年)にまとめられた”延喜式神名帳“に名前が載っている歴史ある神社です。殿は天保9年(1838)に再建され、現在まで現存しています。群馬の領主であった「羊太夫」が、奈良の都へ上るときにこの地にある屋敷に立ち寄りました。
そして、この土地の人々が平和に暮らせるようにと火の神を祀ったことから、「羊神社」と呼ばれるようになり、様々な場所に羊が祀られています。
ご利益は火難除け、産業隆盛、金運です。火除けの神として信仰され、昔から氏子区域には火災が極めて少ないとされています。住宅街にあり、あまり広くはないですがとても静かな雰囲気です。12年に1度、未年には多くの参拝者で賑わいます。
主なご利益:火難除け、産業隆盛、金運
住所:愛知県名古屋市北区辻町5丁目26
アクセス:「上飯田駅」3番出口から徒歩10分
参考URL:羊神社
晴明神社
晴明神社は、映画になったことでも有名な平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀っている神社になります。晴明神社は、京都をはじめ大阪など関西地方に多く、愛知県内にも数か所存在しています。
なぜ名古屋に晴明神社があるのかというと、一時期、京の都を追われ名古屋の地に移住してきた安倍晴明が、村人たちの為にマムシを退治したからという説があります。
平安時代から時を経て、江戸時代に祠(ほこら)が建てられ、その後、戦後(昭和32年)に神殿と鳥居を建立し現在の晴明神社のカタチが出来上がりました。ちなみに、他の晴明神社と区別する意味でも、名古屋にあるこの晴明神社のことを『名古屋晴明神社』と呼んだりもします。
晴明神社には、陰陽師の役割にあるように、『魔除け』や『厄除け』というご利益があります。その他には、『恋愛』や『所願成就』の神としても有名です。
現在は、晴明神社から御嶽神社(山田天満宮内)へ変更されましたが、以前は『恋の三社めぐり』として、高牟神社、城山八幡宮と共に、恋愛に悩む多くの若者たちからの信仰を集めていました。
また狛犬を触るとご利益があり、向かって左側が男性用で、右側が女性用となっており、自分の体の気になる部位を触るとよくなるといわれています。
晴明神社は、住宅地にある比較的小さな神社ですが、安倍晴明のトレードマークともいうべき「五芒星」が各所に描かれており、かなり格好いい神社になっています。
また境内にハートの石があったりと恋愛の神様として若者に受けている理由がよくわかります。かっこよくて可愛い、そんな神社が晴明神社になります。
またアクセスもしやすく、立地は、ナゴヤドーム(現・パンテリンドームナゴヤ)のすぐそばになります。
主なご利益:魔除け、厄除け、病気平癒
住所:愛知県名古屋市千種区清明山1-6
アクセス:「砂田橋」駅下車から徒歩10分
参考URL:晴明神社
白龍神社
白龍神社は、高龗神(たかおかみのかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)の2つの神様を祀っている神社になります。
一般的な由緒としては『柳橋の辺りの村で熱病が流行した際、「神をお祀りすれば、苦疫を救い、幸をたれ給う。」というような神示があり、川のそばにある柳の木の下に祠(ほこら)を建て、人々が崇め拝むようになったとされています。
それから、柳の寿命が終えた後は、近くにそびえていたイチョウの木へ大神様が移られ、引き続き御神木として、人々の崇敬が広まり、いつの頃からか「白龍様」「白龍さん」と親しまれるようになったとのことです。ただ、この説明は民間伝承のようなものといえます。
ご利益には、縁起の良いとされている龍にちなんで、商売繁昌、厄除け、金運、仕事運アップ、などがあります。また事前相談での御祈祷では、地鎮祭や七五三詣なども執り行っているようです。
白龍神社は、比較的狭い境内ですが、歴史を感じさせる厳格な雰囲気があります。鳥居には2体の龍が彫られていますし、奥には末社もあり、そこにはヘビの形をした『おもかる石』が祀られています。
また、イチョウのご神木も健在で、400年にもおよび人々からの崇敬を集めています。
主なご利益:金運、仕事運、病難除去
住所:愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目8番14号
アクセス:名古屋駅から徒歩15分
公式HP:白龍神社
三輪神社
三輪神社は、1570年から1572年くらいの戦国時代に、現在の奈良県桜井市三輪町から矢場町交差点辺りに移り住んだ牧長清が建立した神社になります。牧長清は、織田信長の妹と結婚した信長の妹婿にあたります。
いまでも、三輪町には三輪山をご神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)がありますが、三輪神社の御祭神も大神神社と同じ大物主神(おおものぬしのかみ)を祀っています。
大物主神は蛇神とも呼ばれており、稲作豊穣、疫病除け、醸造などの神とされています。さらに明治時代になり、尾張藩十六代藩主・徳川義宜公が合祀されました。末社には、幸宮社(秋葉社・天王社・猿田彦社を合祀)、白龍社、福光稲荷社があります。
ご利益は、八の字にくぐって三倍のご利益がある『三輪鳥居』、『縁結び』、『幸せのなでうさぎ』などがあります。この中でも一番のご利益は、『縁結び』になります。
そもそも御祭神である大物主神は縁結びの神様として力の強い神様であり、 三輪神社の御神木も「縁結びの木」と呼ばれ、樹齢450年と推定されているクスノキになります。 縁結びの具体例としては、男女の縁、家族の縁、友人の縁、仕事の縁、学校の縁など色々な縁のご利益があるようです。
また、ご神木であるクスノキに赤い糸を結ぶとよいとされています。「なでうさぎ」は、神様のお使いであり、なでることで幸福が頂けるとのことです。
他にも目標(良縁)を射抜く『尾張藩の矢場跡』もあります。会員限定で、不思議な力がある『大黒様のおもかるさま』や大神様の化身である『幸福の木』があります。
三輪神社は、名古屋の観光名所の一つ大須商店街の一角に鎮座しています。境内にはカワイイ隠れうさぎが点在しています。また御朱印には、他の神社より可愛い絵がついてきます。
主なご利益:縁結び
住所:愛知県名古屋市中区大須3-9-32
アクセス:「矢場町」駅 4番出口から徒歩6分
公式HP:三輪神社
山田天満宮
山田天満宮は、文教の祖神として名高い菅原道真公を祀っている神社になります。
1672年に四代将軍・徳川家綱公が、教育・学問を広く世に広めるため文教政治を奨励したこと。それを受け、当時の尾張国藩主であった徳川光友公が、福岡の太宰府天満宮から菅原道真公の神霊を招くとともに、名古屋城の鬼門守護神として建立したことが始まりとされています。
また、山田天満宮の神域・境内には、金神社(こがねじんじゃ)、御嶽神社(おんたけじんじゃ)なども鎮座しています。受験シーズンになるとたくさんの受験生が訪れる受験生の聖地でもあります。
ご利益には、学問の上達、開運出世、諸願成就、悪事災難除などがあります。特に学問の神様として有名です。上野天満宮、桜天神社と共に『名古屋三大天神参り』という合格祈願の聖地になっています。
具体的な祈願方法としては、山田天満宮の中に菅原道真公の『方向祈願牛』が祀られておりまして、その牛の顔を祈願する方位に向け→鈴に願いをこめ→道真公にかけ→道真公に向かってお参りすると、合格、成績向上、就職成就などの願いが叶うとされています。
山田天満宮は、歴史ある学問の神様・菅原道真公が鎮座しているという事で、境内もかなり広く、上品で趣のある印象です。
主なご利益:学問の上達・開運出世・諸願成就
住所:愛知県名古屋市北区山田町3-25
アクセス:『大曽根』駅から徒歩7分
公式HP:山田天満宮
御嶽神社
御嶽神社は、山田天満宮の神域(境内)に鎮座しています。山田天満宮の鳥居をくぐって左側、金神社の横に御嶽神社があります。縁結びの神様として有名な神社になります。
ご利益は、なんといっても縁結びになります。恋の三社めぐりとして、高牟神社、城山八幡宮と共に、恋愛に悩む多くの若者たちからの信仰を集めています。御嶽神社にあります『よりそい石』を撫でると良縁が訪れるとされています。
御嶽神社は、山田天満宮のなかにある小さな神社になります。恋愛の神様なこともあり、こじんまりしたいい感じの神社です。
主なご利益:恋愛成就・夫婦円満
住所:愛知県名古屋市北区山田町3-25
アクセス:「大曽根」駅から徒歩7分
公式HP:御嶽神社
名古屋のパワースポットおすすめ5選(お寺やお城編)
次に、お寺やお城のパワースポットとして5つを挙げます。
大須観音
大須観音は、真言宗智山派の別格本山の寺院で、浅草観音(東京都台東区の浅草寺)と津観音(三重県津市の恵日山観音寺)と並び、日本三大観音の1つともいわれています。
元々は現在の岐阜県羽島市大須に鎌倉時代初期に建立された中島観音が発祥とされています。現在の大須観音は、江戸幕府初代将軍・徳川家康の命令で1612年に現在の地(名古屋市中区大須)に移転しています。
ご利益には、厄除け、家内安全、身体健康、商売繁盛、学業成就などがあります。大須観音では、特別にいくつかの祈祷を受けることができます。その1つに、お護摩祈祷があります。
テレビなどで見たことがある方も多いかと思いますが、お護摩とは真言密教の秘法でして、人間の煩悩をあらわす護摩木という特別な薪を焼き尽くします。そして、檀上の様々な御供え物を火に投じ、御本尊様のご供養を行う、かなりハードな祈祷方法になります。
また、毎日、水子供養も行っています。流産、中絶等さまざまな事情があり世に生まれることができなかった赤ん坊や、大人になるまで成長できず命を閉じた子どもたちの供養をしてくれます。他には交通安全祈願もやってくれます。
大須観音は、日本三大観音の名の通り、天空に赤くそびえる立派な寺院になります。
主なご利益:学業成就、厄除け、家内安全
住所:愛知県名古屋市中区大須2丁目21番47号
アクセス:大須観音駅から徒歩1分
公式HP:大須観音
名古屋城
名古屋城は、江戸幕府初代将軍・徳川家康が、加藤清正や福島正則など西国大名20家に命じ築城を開始した城になります。家康の指示から約5年後の1615年に名古屋城は完成しました。
ちなみに名古屋城が出来る前は、室町時代から那古野城と呼ばれる城が建っており、今川氏と織田家が城と主になっていました。
名古屋城完成後は、徳川家康の子である義直が初代藩主として入り、その後、徳川御三家である尾張徳川家の居城として江戸時代が終わる260年もの長きにわたって栄えた、まさに名古屋のシンボルになります。
名古屋城のご利益は、金運、家庭運、恋愛運になります。まずはじめに思いつくのは、名古屋城が金のシャチホコで有名なことから『金運』です。そして実は、この金のシャチホコを通し、家庭運、恋愛運まで運気アップする裏技があるのです。
それは、名古屋城の一番上に鎮座する金のシャチホコを二体とも画面に入れて自撮り写真をとることです。すると、『金運』だけでなく『家庭運』や『恋愛運』も急上昇するということのようです。是非、試してみてくださいね。
名古屋城は、名古屋のシンボル。その城内には名古屋名物きしめんや味噌カツなどの食事処も完備されており、名古屋に行った際は是非とも行きたい場所になります。
主なご利益:金運、家庭運、恋愛運
住所:愛知県名古屋市中区本丸1番1号
アクセス:名城線「市役所」から徒歩5分
公式HP:名古屋城
徳川園
徳川園は、1695年に造営された尾張藩2代藩主の徳川光友の隠居所の大曽根御屋敷跡になります。兼六園などに代表される江戸時代に多く作られた大名庭園の1つです。
園内には、徳川美術館が併設されており、尾張徳川家伝来の大名道具など、国宝、重要文化財などが数多く収蔵されています。
ご利益は、江戸時代の繁栄を築いた徳川家の庭園ということもあり、「金運」が挙げられます。
また庭園散策という落ち着いた大人のデートスポットとしてもピッタリですので、意中の方がいる方はのんびり散策デートをすれば恋愛運もupするかもしれません。
かなり広い庭園になっております。園内には、様々な植物が咲き誇り、季節を問わず色々な花々が楽しめます。
また、かなり良い運動になります。その為「ちょっと寄ってみる」というよりかは、1日かけて「徳川園をのんびり満喫する」という楽しみ方をおすすめします。
主なご利益:金運
住所:愛知県名古屋市東区徳川町1001
アクセス:「大曽根」駅から徒歩10分
公式HP:徳川園
万松寺
万松寺は、織田信秀(信長の父)により織田家菩提寺として建立されたのがはじまりです。その後、1610年、名古屋城を築く際に現在の土地(大須3丁目)に移動したという歴史あるお寺になります。
移転後も、尾張徳川家に篤く信仰されてきました。本堂に設置されている『信長のからくり人形』は万松寺の名物として知られています。
ご利益は、数百年もの間、織田家や徳川家の繁栄を支えてきたお寺ですから沢山あります。主には、災難消除、家内安全、無病息災、病気平癒、厄難消除などになります。
他には、商売繁盛、事業繁盛、五穀豊穣などもあります。また予約制で御祈祷もしてくれます。
見た目からカラフルで派手なお寺です。もし、お寺と知らなければ、お寺と気づかないかもしれません。「何かわからないけど何かの店?」みたいな感じになることでしょう。
これも現・四十二世住職様の「お寺は本来人々を元気にする場所」という想いがあるからです。
主なご利益:厄難消除、災害消除、無病息災
住所:愛知県名古屋市中区大須3丁目29-12
アクセス:地下鉄/鶴舞線・名城線 上前津駅 8番、12番出口より徒歩3分
公式HP:万松寺
笠覆寺
笠覆寺は、尾張四観音の一つとして有名なお寺で、一般的には笠寺観音(かさでらかんのん)の通称で知られています。
その歴史は古く、約1300年ほど前の733年から736年頃まで遡ります。実は、お寺の名称「笠で覆う」という意味には、日本昔話の笠かけ地蔵のような、ご利益に繋がる素敵な『恋愛物語』が隠されているのです。
そもそもは、僧であった善光(禅光)が浜辺に打ち上げられた不思議な光を放つ霊木で、十一面観音像を彫り、天林山小松寺を建立したのが始まりとされています。その後、約200年後のことです。ここでラブストーリーが生まれます。
200年経ち、お堂は朽ちはて、観音像は雨露にさらされるがままになっていました。そんなある日のこと、旅の途中で通りかかった男(藤原兼平)が、雨の日に観音像を笠で覆っている心優しい女性(玉照姫)を見つけて、「優しい心を持った方だ」と妻にしたのです。このことが縁で、930年、夫婦となった2人が、現在の場所に観音像を祀る寺を建立して、笠で覆う寺=笠覆寺と名付けられたということになります。
ご利益は、縁結び、恋愛成就、家内安全、身体健康、交通安全などがあります。特に笠覆寺の由来にあるように、『縁結び』『恋愛成就』にはピッタリです。
歴史ある趣で立派なお寺になっています。もちろん地蔵も鎮座しています。また大晦日には参拝者が除夜の鐘を撞くことができるようです。
主なご利益:家内安全、身体健康、交通安全
住所:愛知県名古屋市南区笠寺町上新町83
アクセス:本笠寺駅から徒歩3~4分
公式HP:笠覆寺
まとめ
今回は、名古屋のパワースポットについて、さまざまな神社や寺、お城、跡地などについて詳しく解説しました。
ご利益だけが目的で行くのではなく、背景や歴史を知ったうえで訪れれば、さまざまな魅力に気づき、パワーや占いなどの力も得られます。訪れる際には、背景や歴史をチェックしてご利益を受けに行きましょう。